共働きの増加で懸念される問題

女性の社会進出はもはや当たり前となっており、この傾向が社会に大きな変化をもたらしました。まず、これまでの男性的な社会という流れが変わりました。女性らしいきめ細やかな部分が加わり、特にサービス面で消費者に優しい取り組みが次々と誕生しました。

男女色々な考えが合わさって、より良い社会になったのは間違いありません。しかし、同時に見逃せない問題も発生しています。それは育児に関する問題です。共働きになると物理的に子育てが難しくなってしまいます。

近くに親が住んでいるなど環境面に恵まれていれば良いですが、そうでない場合は保育施設に預けることになります。しかし、都市部を中心には人口が集中し過ぎて保育施設がパンク状態です。地方であれば待機児童などの問題はないのですが、都市部は必ずしも近くの保育施設に入ることはできません。この問題も、多くの母親が専業主婦で自由に子育てする社会であれば起きないケースですが、これから共働きが増えるのは目にみえているので、保育施設の不足がエスカレートするのは予想できます。

共働きの場合、子どもを一人で家に残しておく訳にはいかないので必ずどこかに預ける必要があります。保育施設がパンク状態になるのも頷けます。ただ、この先また昔のように男性だけが働くという時代に逆戻りするのは考えにくいことです。そのため、現在巻き起こっている仕事と育児の問題はある程度自分達で解決していくしかありません。共働きを解消したり、人口が過密でないエリアに引っ越すなど、様々な視点から解決法を考える必要があるでしょう。